読みやすい、とにかく読みやすい。 冬と夏、京都の色が濃く描かれています。 同世代の作者ですが、青春時代の感性を持ち続けていてすごいと思います。 私はその頃のことを考えると息苦しく、あえて近づかないようにしてしまいます。

戦国時代の城の石垣職人にスポットを当てた、少しファンタジーな要素も感じさせるお話。 本筋からは外れますが、現在も全国各地にある風光明媚な棚田は、城の石垣造りから派生したものというのが興味深かったです。

主人公は荒木村重。 織田信長に対し謀反を起こし、有岡城での一年に渡る籠城戦の末、毛利氏のもとへ亡命。 しかし、信長の死後、茶人として復活。 なかなか魅力的な人物ですよね。 　 さて、この『黒牢城』では籠城戦が舞台の戦国モ […]

今回の直木賞は樺太が主な舞台。 冬に読んだからか、登場人物が皆思慮深いからか、「熱」というより「冷」を感じます。 登場人物の中で、主人公が次々に変わっていくので、短編を読んでいるようで読みやすい。 色んなジャンルの有名人 […]

こちらも毎度の直木賞を読みました。 浄瑠璃作者の熱い一生を描いています。 江戸中期の道頓堀の雰囲気もいいですねぇ。 人形浄瑠璃は日本史に出てきた竹本義太夫や近松門左衛門くらいしか知りませんでしたが、見に行きたくなりました […]

今回の直木賞はすぐに読みました。 真藤順丈「宝島」Kindle版 紙の本で546ページという結構なボリュームでしたが、臨場感あふれる描写であっという間に読んでしまいました。 おもしろかった〜 オススメですよ！